アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の痒みを我慢出来ずに皮膚を掻いてしまったり、その痒みの辛さをひたすら耐えていませんか?アトピー性皮膚炎の辛さを鍼灸治療で軽減することが出来ます。

●アトピー性皮膚炎の原因
痒みという症状は経験すると本当に辛いものです。自分自身掻かない様に我慢しているつもりでも無意識のうちに掻いてしまう。特に小さなお子さんの場合はより我慢が出来ずに掻いてしまうのでお父さんお母さんが注意をする。でもお子さんが繰り返し掻いてしまうとお父さんお母さんがイライラして怒りがちになる。または怒ってしまう。そうなるとお子さんは逆にストレスを感じてしまい痒みの症状が悪化しまうというお子さんにも親御さんにも悪循環になります。

アトピー性皮膚炎はアレルギー体質の人に起こる慢性の痒みのある湿疹で季節や体調で良くなったり悪くなったりします。発症が多いのは主に乳幼児期や小児期の子供で成長するにつれて症状が軽快するケースもありますが、成人になってから再発、または重症化するケースもあります。アトピー性皮膚炎が発症する原因は1つだけでなくいくつもの要因が重なって影響する多因子性のものです。

①家族や自分自身にアトピー素因(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などを生じやすい体質)を持つ人に発症しやすい。アトピー性素因があるとアレルゲンに対して過剰に反応しやすい。


②アトピー性皮膚炎の方の皮膚は皮膚の表面の角質層にある保湿成分や油分(セラミドなど)が少なく乾燥肌(ドライスキン)の状態になります。その皮膚において外敵を守るバリア機能が弱くなっているのでアレルギーの原因となるアレルゲン(ダニ、ほこり、花粉、フケ、動物の毛など)や微生物が侵入しやすくなり、また汗、化粧品、金属類などの刺激にも弱くなります。このため

少しの刺激で痒みが出る

掻いてしまう

掻いて傷になる皮膚のバリア機能が

皮膚のバリア機能がさらに炎症を起こし痒みが酷くなる

というような悪循環に陥ってしまいます。



③成人になってから再発、または重症化するケースは仕事や人間関係、生活環境などで過度なストレスを感じる、自律神経のバランスを崩す、寝不足などという要因が絡んできます。


●アトピー性皮膚炎の症状
①特徴的な痒みがある
・赤みがありブツブツ盛り上がった湿疹
・ゴツゴツしたしこりのような湿疹
・ジクジクとした水分の多い湿疹
があり掻くことにより皮膚がゴワゴワ厚くなりかさぶたができるが、またそれを掻き壊すというのを繰り返します。

②特徴的な湿疹分布
・生後2~3ヶ月前後は顔や頭、特に頬部に赤くなる湿疹が多い
・1歳過ぎには膝や肘の関節にできやすく、皮膚が厚くなりドライスキンにもなる
・思春期以降になると関節だけではなく全身のあらゆる部位にみられるようになる

③季節的な増悪軽快を繰り返す
日本には四季があるのでそれに合わせて人の心身も変化していきます。例えば冬は外気が寒いので体熱を放散させないようにと皮膚の汗腺は閉じていますが、春に暖かくなってくると体熱を少しずつ放散させようと閉じていた汗腺が開くようになってきます。それをコントロールしているのが皮膚になりますが、湿疹やかさぶたなどによりその機能が低下してしまうと特に季節の変わり目の春や秋、梅雨時に増悪するケースがよく見受けられます。

●家庭での予防方法
①清潔な環境
アトピー性皮膚炎を起こす原因物質(アレルゲン)はダニ、ダニの死骸、動物の毛、ホコリ、カビ、花粉、食べ物など身の回りにたくさんあり、血液検査をしても原因がわからない事もあれば複数にわたってアレルゲン反応が高い場合もあり本当に人によって様々です。しかし日常生活の中でほこりやダニを完全に除去するのは不可能なのでまめに掃除をすることで清潔な環境にしてあげる意識が大切です。
・1日1回の掃除機
・ほこりがたまりやすいエアコンのフィルター、家具の上、電気のかさなどのこまめな掃除
・畳、カーペット、ぬいぐるみはダニやダニの死骸、ほこりがたまりやすい
・布団は天日干しなどで乾燥させてから掃除機でダニの死骸を除去
・シーツや枕カバーなどはこまめに洗濯


②スキンケア
生活をしていると皮膚にはほこりや汗、雑菌などの汚れがつきます。もちろんその不潔な状態のままにしていると炎症や痒みの原因になりますが皮膚の汚れを落とすつもりでも過剰にやりすぎてしまうと皮膚本来のバリア機能まで損なってしまう場合もあります。


③入浴
・熱いお湯は皮膚にとって刺激になりまた皮脂を奪い乾燥になる原因になるので身体が冷えない程度のお湯が適温になります。
・石鹸やボディーシャンプーはよく泡立てる
・タオルなどでゴシゴシ擦らず素手でやさしく洗う
・石鹸やボディーシャンプーを皮膚に残さないように十分洗い流す


④保湿
・保湿剤は刺激が強くない物を使いたっぷりと使う
・塗る際は強く擦らずに手の平全体でやさしく塗る
・保湿剤は乾燥が気になる所は1日数回塗る
・腰、すね、太ももは汗腺や皮脂腺が少なく乾燥しやすく、また衣類との摩擦で刺激を受けやすい部位なのでしっかりと保湿剤を塗る

●アトピー性皮膚炎の東洋医学的な考え方
①気虚タイプ
気とは元気や気力の気で目には見えない生命エネルギーで、生体の精神活動や機能活動を気と名付けています。その気が人体の中でうまく作れなかったり貯蔵している量が減り気が不足してしまった状態。原因としては過度のストレスや過労、長期間の病気などで人体の気が不足して起こる。気虚タイプの症状としては
・疲れやすく疲れてくると症状が悪化する
・気力がなくやる気が出ない
・発疹や皮膚が淡いピンク色になる
・何もせずにじっとしていても汗をかきやすい
・風邪をひきやすい

気の働きの中でも
・推動作用:気血の運行促進、循環を良くする
・温煦作用:臓を温める
・防衛作用:身体を外邪から守る
が正常に働かず皮膚に影響するとアトピー性皮膚炎が発症します。

さらに気虚タイプを五臓の中での活動部位と働きに分けます。


〇肺気虚
五臓での肺の働きは呼吸によって肺気を空気中から得たり、全身に栄養を送り身体が正常に働くように支えていますがそれが出来なくなっている状態。
原因は呼吸器疾患があったり、元々虚弱体質で言葉数が少ない、声が小さい、顔色が白いなどの症状があります。


〇脾気虚
五臓での脾の働きは食べ物を身体を動かすエネルギーに変えて各部位に運搬したり、また身体を守る働きもしますがそれが出来なくなっている状態。
原因は過度の疲労やストレス、元々消化器が弱い体質で食欲がなかったり、食後にお腹が張る、便が軟らかいなどの症状があります。


〇腎気虚
五臓の中での腎の働きは生命力・原動力の源となる両親から受け継いだ先天の気を
蔵している所ですが先天の気が不足することで温煦作用が低下し全身の機能が低下してしまう状態。
原因は先天的に気が不足していたり、慢性の長期間病気をしていて、足腰がだるかったり、肌が黒ずんだり、夜間にトイレに行きたくなったりする症状があります。

②湿熱タイプ
過剰な湿(水・脂)と熱が体に溜まった状態で原因としては
・飲食の不摂生:過剰なアルコール摂取、脂物・辛い物の摂り過ぎで湿熱が発生する
・脾気虚:消化器の働きが悪く代謝も悪いので湿が発生し、そこにストレスやアルコールの影響で熱が発生する
・湿熱邪:身体が弱っている状態に外部の環境である湿熱の邪の影響を受け湿熱となる

湿の勢いが強いと…下痢や身体が重だるい、むくみの症状
熱の勢いが強いと…口腔の渇きなどの症状
★湿熱タイプの症状
・排尿、排便がすっきりしない
・顔色が黄色い
・口の中が粘る
・身体が重い
・不眠

湿熱タイプを五臓の中での働きに分けると


〇肝胆湿熱
過度のストレス、過度の飲酒、甘い物の過食により肝の気・津液の流れがうまく機能せずに湿熱が生じる。同時に脾の機能が低下している人は飲食の不摂生からも影響を受けます。そのため身体上部に熱の症状(イライラしやすい、鼻血など)、下部に湿熱の症状(胸脇の張り、陰部湿疹)が出やすくなります。

〇脾胃湿熱
脾の働きが低下しているため湿が身体に停滞し熱が生じる。心窩部の張り、顔面部の湿疹などの症状が出ます。

③陰虚陽亢タイプ
慢性的な病気、過度の性交、過度のストレスで身体の中の水分の量よりも熱量が多くなっている状態。そうなると不眠、イライラ、皮膚の乾燥が生じアトピー性皮膚炎が発症します。

様々な治療を受けてもなかなか治療効果が感じられないアトピー性皮膚炎、様々な皮膚疾患でお悩みの方は一度鍼灸治療とスーパーライザーによる当院オリジナルの治療を試してみてはいかがでしょうか???