スーパーライザーについて

スーパーライザーについて

スーパーライザーは多くの大学病院やペインクリニックで導入されている最新式の光線療法治療器で痛み・神経の治療をおこなっています。

プロ野球、Jリーグ、オリンピック、W杯サッカー、アジア大会などの幅広いスポーツ現場でも導入・使用されている治療機器です。

あたたかい赤い光(近赤外線)を痛みやしびれなどのある箇所に照射することで、血行を改善し症状を緩和します。また、神経に直接作用しますので、ストレスなどで緊張している神経を平常な状態に戻すことにより多くの病気に治療効果を発揮しています。

治療での近赤外線を照射にするにあたっての皮膚の刺激や痛み、その他の副作用は・合併症はありませんので小さなお子さんから高齢者の方々まで安心して受けられる治療です。


●スーパーライザーの治療効果について

★自律神経において

様々なストレスで心身が緊張状態になると、交感神経が優位になり、身体に様々な症状が出てきます。一番影響が出るのが睡眠で、睡眠の質が悪くなります。睡眠の質を悪いままにしておくとうつ症状に繋がってしまう可能性もあります。スーパーライザーによる星状神経節照射は、優位になっている交感神経をそれを緩和させるはたらきがあります。また星状神経節照射は脳血流も良くしますが、その中でも「自律神経系」「内分泌系」「免疫系」の3つの働きを統括している自律神経の中枢である視床下部の働きを良くします。

★全身の血流改善において

照射終了後も全身の血流が良い状態が続きます。血流が悪い所には栄養や酸素が届きづらいので、傷の治癒が遅くなったり、免疫力の低下、老廃物の代謝も阻害されます。症状のある部位だけではなく、胃腸などの内臓や脳を含めた全身の血流を良くしておくのは、現在抱えている症状を改善することだけでなく、将来の病気の芽を摘むという予防効果もあります。

 

小さなお子さんでも安心して受けれるスーパーライザーによる治療

 

 

最新型のスーパーライザーPXと共に当院には2台のスーパーライザーで治療しています


●星状神経節ブロックの適応症

・ 支配領域

帯状疱疹、反射性交感神経萎縮症(カウザルギー、幻肢痛、断端痛)

・ 頭部疾患

頭痛(片頭痛、筋収縮性頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎)、脳血管攣縮、脳血塞、脳梗塞、円形脱毛症

・ 顔面疾患

末梢顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性顔面神経麻痺)顔面痛(非定型顔面痛、咀嚼筋症候群、顎関節症)

・ 眼疾患

網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、視神経炎、角膜潰瘍、緑内障、アレルギー性結膜炎、飛蚊症、眼精疲労

・耳鼻科疾患

アレルギー性鼻炎、急性・慢性副鼻腔炎、突発性難聴、メニエール病、鼻閉塞、扁桃炎、耳鳴、咽喉頭異常感症、嗅覚障害、花粉症

・ 口腔疾患

抜歯後痛、舌痛症、潰瘍性口内炎

・ 上肢疾患

上肢血行障害(レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症、バージャー病)、頸肩腕症候群、外傷性頚部症候群、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎、術後性浮腫(乳房切断後症候群)、骨折、テニス肘、腱鞘炎、頚椎症、腕神経ニューロパチー、強皮症(外傷性・術後)、関節炎、多汗症、凍傷、凍瘡、肩こり

・ 心臓疾患

心筋梗塞、狭心症、洞性頻脈

・ 呼吸器疾患

慢性気管支炎、肺栓塞、小児喘息

・ その他の疾患

痔核、便秘、不眠症、冷え性、自律神経失調症、不妊症

 


●痛みの治療について

1. 痛みの発生している部位(病気の場所)に効いて痛みを止める。
2. 痛みを感じている部位(脳や脊髄)に作用して痛みを止める。
3. 痛みを伝え感じる経路の途中に直接作用して痛みを止める。

1・2は鎮痛薬、3は神経ブロックの効き方です


●神経ブロックについて

神経ブロック療法は痛みの起こっている部位につながる神経に直接又はその近くに局所麻酔薬を注入して神経の伝導を遮断して痛みを取ると同時に筋肉の異常な収縮を取り、血液の流れを良くすることで効果を現わします。


神経ブロック療法の約70%で用いられている星状(せいじょう)神経節ブロック療法は交感神経ブロックの一種です。どうして痛みを鎮めるのに効くのかといえば


1. 痛みの伝導路を遮断する
2. 痛みの悪循環を断ち切る


という作用があります。


●痛みの悪循環について

体の内外から機械的・物理的・化学的な何かしらの強い刺激が加わると痛みとして感じるようになります。このような外的刺激を侵害刺激と言います。また痛みは病気や外傷等によって生じる炎症や発痛物質(セロトニン、ブラジキニン、プロスタグランジン等)が作用しています。

これらの刺激や発痛物質によって侵害受容器(センサー)が興奮するとインパルスと呼ばれる電気信号が発生します

この信号はまず脊髄に入ります

脊髄に入った痛みの情報は次の神経にバトンタッチされてさらに視床に行き

大脳皮質の体性感覚野に送られ脳が痛みを自覚する


・ 痛みの信号が脊髄を上行する時、交感神経を興奮させ血管を収縮させます。
・ 交感神経が興奮することによってカテコールアミンが副腎より分泌され、これもまた血管を収縮させます。
・ 大脳で痛みを認知すると痛みの信号は脊髄を下行し、反射性に運動神経を興奮させ筋肉の緊張を増大させ、これも血管の収縮につながります。

このようなことから痛みの発生部(原因組織)で血管の収縮が起こります。

したがって、血管の収縮により局所の乏血が起こり血流不全となる。

細胞組織の酸素欠乏となる

酸素代謝が出来なくなると嫌気性代謝が起こり、発痛物質も生成され、さらに痛みを増強させます。


このサークルが「痛みの悪循環」です


スーパーライザーによる星状神経節照射をしているところです


●自律神経と星状神経節ブロック

星状神経節は首の骨を形成する頚椎の一番下にある第7頚椎の横突起の両隣にあります。頭、顔面、首、上肢、胸、心臓、気管支、肺などを支配している交感神経が集まっている箇所になります。いわば‘神経のツボ’のような所です。


呼吸・脈拍・血圧・体温・発汗・排尿・排便など体のあらゆる臓器や器官の働きを自動的に調整しているのが自律神経です。自律神経系には交感神経と副交感神経がありその中枢は間脳の視床下部にあります。


交感神経は身体活動を亢進させるように作用し、副交感神経はそれを抑制するように作用します。運動している時は交感神経が緊張し、休んでいる時は副交感神経が緊張するというように、お互い一般的は拮抗的に働き臓器や器官の働きをコントロールしています。


交感神経の作用が実際にどのように臓器を支配しているかを見てみると、

交感神経が興奮すると
・ 心臓に拍動は速くなる
・ 血管は収縮
・ 血圧は上昇
・ 瞳孔は拡大
・ 気管支は拡張
・ 発汗は促進
・ 消化活動は抑制
などといった生理現象が起きます。一方、副交感神経が緊張すると全く反対の現象が起こります。

自律神経の活動の基調はやはり身体をリラックス状態に持っていく副交感神経系であって、交感神経の働きはむしろアクセント的な役割であって、このコントロールが重要と考えられています。


●星状神経節ブロック療法のすばらしさ

星状神経節ブロックは喉の所にある星状神経節という神経の「ツボ」の部分に局所麻酔薬を注入し、交感神経の作用を遮断する療法です。

星状神経節ブロック療法は自律神経系の中枢である視床下部に影響を及ぼし、全身的に交感神経の緊張を緩和します。

交感神経の過剰な緊張は全身的に様々なトラブルを作り出します。

血液の循環障害が起こり、ホルモンの分泌が乱れ、病気を防ぐ免疫の働きも低下するように、身体の健康を保つおおもとの仕組みが混乱してしまうので、原因である交感神経の過剰な緊張を緩和することによって色々な病気が治ってくるのです。

人の体には体内に生じた色々な機能のアンバランスを元の状態に復元しようとする作用「ホメオスタシス」(生体の恒常性維持)の機能があります。

自律神経系の中枢である視床下部は体温の調整、代謝の調整、ホルモンのコントロールなどこうした生体の恒常性を維持する働きを統括しています。

精神・情動の刺激、環境条件の変動による情報、体の内部の変動の情報がすべて視床下部に集まります。視床下部はこの情報から適切な判断をして、免疫系、内分泌系、自律神経系へそれぞれ指令を発して体の恒常性の維持を図っているのです。

したがって、この情報を集めて指令を発するどの過程に異常が起こっても病気になると考えてよいでしょう。

星状神経節ブロック療法はその視床下部に作用し、全身の交感神経の過緊張を緩和し、体の恒常性維持を図り、血流を改善します。

この血流の改善こそ星状神経節ブロックで色々な病気や症状が改善される最大の理由です。

体には自然治癒力が備わっていますが、その自然治癒力を発揮させるのが血液です。

血液の中には細胞の働きを活発にする酸素や免疫物質などがたくさん含まれているので、血液循環を良くすることが、あらゆる病気の治療の基本になります。


●スーパーライザーによる星状神経節照射

星状神経節ブロックはペインクリニック領域で頻用され、すばらしい治療効果がありますが、実際に薬液を注射で喉の星状神経節に注入するのは医師でもある程度の訓練が必要な難しい手技です。

また患者さんにとっても何回も続ける事が多い為に苦痛を伴ってきます。また体調上、体質上星状神経節ブロック注射が出来ない患者さんもいます。

その点、スーパーライザーを用いた光線療法である星状神経節照射はどのような患者さんにも照射することが可能で無痛かつ無侵襲であることに加えて、実施が容易な治療法であるため、特に小児や高齢者の方の使用は非常に受け入れやすい治療法です。


●星状神経節照射前後の手背温の変化

頚椎症で手に冷感のある患者さんに星状神経節照射をして、その手背温の変化をサーモグラフィーで見たのが(下図)です。

左上の写真は治療前の手背温で、血流が悪く温度が低いのが分かります。左下は患者さんに寝てもらい、10分間安静にした時の温度です。手の位置が心臓と同じ高さになった為、少し血流が良くなり多少の温度上昇が見られます。

その後、星状神経節に10分間照射をした時の温度が右上の写真でかなりの温度変化が見られます。右下はさらに10分間安静にした後の温度でさらに温度は上昇しています。

 健常成人に対して右側の星状神経節照射後の顔面及び上肢の温度変化です。上肢だけでなく、顔面にも血流増加に伴い温度変化が見られます。神経ブロックとは違い反対側にも温度変化が現れます。

 以上のようにスーパーライザーを星状神経節に照射することによって、星状神経節ブロックと同じように交感神経の緊張を取り、血流改善効果による「痛みの悪循環」も改善することが出来ます。